母親がヘルペス感染で赤ちゃんの先天性心臓病のリスク

ヘルペスウイルスは8種類ありますが、単純ヘルペスウイルス1型は日本人の80%が感染しているとされます。主に免疫力が低下した時にウイルスが活性化して、口周りに水ぶくれなどの症状が出ます。しかし妊婦は健康な赤ちゃんを産むために注意しなければならないウイルスがあります。それがサイトメガロウイルスです。サイトメガロウイルスもヘルペスの一種で世界中に存在しています。健康であれば感染することがありません。しかし妊娠するとつわりで栄養不足になることが多いので、ウイルスの増殖が容易になります。母親がヘルペスに感染すると、生まれてくる赤ちゃんが先天性心臓病になるリスクが上がります。出産時に赤ちゃんは産道を通りますが、その時にヘルペスに感染するためです。また母体に負担をかけることで、赤ちゃんの発育に影響がかかります。先天性心臓病とは、生まれつき心臓や血管の形が違う病気を指します。現在日本では1年間で1万人が先天性心臓病を持って生まれます。症状は大きく分けて2つです。まずは顔色や全身の色が悪くなるチアノーゼです。チアノーゼの症状が出た赤ちゃんは手術をしないとずっと顔色が悪いです。呼吸がしにくくなるとさらに悪化するので、長時間泣き続けると普段よりも紫色になります。また1回に飲むミルクの量が少なく、標準体重より小さいことが多いです。次に心不全です。心臓が血液を十分に送れないので暑くないのにじっとりとした汗をかきます。また腎臓の血液が不足すると尿の量が減って、むくみやすくなります。心不全は筋肉へのダメージが大きい場合、手術をしても正常になりません。チアノーゼや心不全は症状が軽ければ普通の生活が送れますが、妊娠したら先天性心臓病を防ぐためにヘルペスの検査を受けて治療するのが良いです。