うつ病治療にヘルペスに使用される抗ウイルス薬

ヘルペスは、線状の2本鎖DNAをゲノムする直径120~200nm正20面体のDNAウイルスが原因で発症する感染症であり、特に単純ヘルペスウイルスHSV-1は家族間で感染する事が多く、日本人の70~80%が感染しているといわれています。又、ヘルペスウイルスは、一度感染すると一生体内に潜伏し、再活性化する事が特徴とされています。
ヘルペスウイルスの治療には、バラシクロビルを主成分とするバルトレックスやアシクロビルを主成分とするゾビラックスなどの抗ウィルス薬が使用されています。
体内に潜伏感染しているヘルペスは、宿主が疲労する事により、他の宿主へ移る為に活動を活性化するとされ、結果として人は疲労が蓄積されると8種類のヒトヘルペスウイルスの中でもHHV-6と基礎疾患があると言う条件下でHHV-7が再活性され、特にヒトヘルペスのHHV-6は脳内に潜伏感染する事が確認されています。
SITH-1と呼ばれる潜伏感染遺伝子タンパク質に対する抗体は、うつ病などの気分障害患者で検出される事があり、HHV-6の再活性化時に人間の体内でSITH-1が過剰につくられる事から、ヒトヘルペスのHHV-6がうつ病を引き起こす可能性があります。実際に慢性疲労症候群の患者が、SITH-1と呼ばれる潜伏感染遺伝子タンパク質を多く保有しています。
うつ病の治療は、休養療法と薬物療法、精神療法の3療法が主に行われています。
薬物療法は、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンという物質の働きを高める事により、不安感、緊張感、焦燥感などの気分障害の除去を目的とし、症状や状態によって睡眠薬や抗うつ薬、抗精神病薬を使い分けていますが、効果のない患者の一部に対しては抗ウィルス薬による治療が行われています。